薬園台駅は新京成電鉄新京成線の駅です。
このエリアで不動産の売却を考えている方にとって、周辺地域における「需要」「価格」「変動要因」は気になるポイントでしょう。
今回は、薬園台駅の不動産売却に役立つ周辺情報を提供します。
(「周辺」を「最寄り駅として薬園台駅を利用している人が住む範囲」と定義します。)
目次
薬園台駅の周辺情報
不動産売却の情報に移る前に薬園台駅周辺のアクセス・豆知識・名所についてご紹介します。
駅周辺のアクセス
- 1. 駅東口側約170mに国道296号線(成田街道)がある
- 2. 隣駅の習志野駅は約800m
- 3. 駅東口側約200mに船橋新京成バス・ちばレインボーバスのバス停がある
東口側約170mの位置に成田街道があり、その名の通り成田市成田まで道が続いています。
この街道を利用して成田と反対側に向かうと船橋方面まで移動できます。
新京成線の隣駅である習志野駅との距離は約800mしかありません。
徒歩移動も十分可能だといえます。
駅のすぐそばにバス停はなく、東口を降りて200mほど進んだ位置の成田街道上にバス停「薬園台駅入口」があります。
ここから船橋新京成バス・ちばレインボーバスを利用して、前原駅・八千代緑が丘駅・自衛隊前などにアクセスできます。
薬園台(薬円台)の豆知識
薬園台or薬円台?
薬園台駅の漢字表記は「薬園台」と記載されています。
一方で、駅の近くにある公園の表記は「薬円台公園」、学校の名称は「薬園台高校」です。
このように地名の漢字表記が「薬園台」と「薬円台」で入り乱れているのが確認できます。
この名称の揺れは、もともとの地名は「薬園台」だったが、1973年の住居表示実施時に地名表記が「薬円台」に変更されたことに起因するようです。
つまり、現在の正式表記は「薬円台」です。
薬園台駅の名称は旧地名の名残だといえます。
駅周辺の名所ピックアップ
船橋市郷土資料館
薬円台公園内に設置されている郷土博物館です。
2018年に展示内容を一新し、リニューアルオープンしました。
館内では馬の模型がひときわ目を引きます。
これは船橋市内で出土した馬の骨を参考に復元されたものです。
現在船橋市内には船橋競馬場・中山競馬場と2つの競馬場があります。
古くから馬の飼育が行われていた船橋の馬との縁の深さを感じられます。
データでみる薬園台駅の「需要」と「価格」
薬園台駅周辺地域の不動産の「需要」と「価格」を確認しましょう。
「需要」を見るために「乗客数」を、「価格」を見るために「公示地価」を、データで示します。
薬園台駅の利用者数
電車を利用する人の数は、周辺地域の盛衰を見極めるときに役に立つ指標です。
駅の利用者が増えていれば、それだけ周辺地域の不動産の需要が増えていると言えるでしょう。
不動産の需要は売り時の判断材料です。
薬園台駅の乗車人員は増加しているのでしょうか。6年間のデータを見てみましょう。
2013年が7,522人、2018年が7,710人なので、乗車人数が5年間で約188人増えていることがわかります。
薬園台駅周辺の公示地価
薬園台駅周辺の不動産の「価格」はどうなっているのでしょうか。
公示地価を確認しましょう。
公示地価とは、国が専門家に依頼して全国の地点を算定している不動産価格のことで、不動産取引の際などに価格の指標として活用されています。購入時よりも公示地価が上昇していれば、その土地は需要が高まっており、高く売れやすいということを示しています。
主な役割は、
- 一般の土地の取引に対して指標を与えること
- 不動産鑑定の規準となること
- 公共事業用地の取得価格算定の規準となること
- 土地の相続評価および固定資産税評価についての基準となること
- 国土利用計画法による土地の価格審査の規準となること 等です
以下のグラフが薬園台駅近く(船橋市薬円台5-14-19)の5年間の公示地価の推移を示しています。
公示地価は、2016年が約163,000円/㎡であり、2021年が約175,000円/㎡です。5年間でおよそ12,000円/㎡増加しています。
データから読み取れること
2013年と比較すると、2014年から2016年にかけて薬園台駅の利用者数が低迷しています。
しかし、2017年に再び盛り返し、その後駅の乗車人員は増加傾向にあります。
また、2016年から2021年にかけて公示地価が継続的に上昇していることがグラフから読み取れます。
乗客数の増加・公示地価の上昇の2点から、薬園台駅周辺の不動産の需要が高まっていて、売却価格も上昇しているといえます。
今後も上昇傾向が続くのか、それとも傾向が変わるのか完全に予想するのは困難です。
今が高値で不動産を売却する好機である可能性があります。
一度査定を通じて所有する不動産の現状を確認してみてはいかがでしょうか。
船橋市の不動産を売るなら、不動産査定カウンターをご利用ください
薬園台駅の不動産価格のプラス要因
世帯数の増加
薬園台駅周辺の人口と世帯数を見てみましょう。
人口 | 世帯数 | |
---|---|---|
2015年4月 | 15,470 | 7,233 |
2021年4月 | 15,322 | 7,676 |
-148(人) | +443(世帯) |
薬円台の人口は6年間で148人減少しています、一方で世帯数は443人増加しています。
住宅需要は人口よりも、世帯数に呼応しますから、この傾向は薬園台駅周辺の不動産の売却価格に好影響でしょう。
近隣エリアの発展
近隣エリアの津田沼の魅力が増しています。
奏の杜という再開発エリアが整備され、新たな住宅街が形成されました。
また、「津田沼ザ・タワー」という超高層マンションも誕生しました。
それに伴って、津田沼駅周辺の商業施設も盛り上がりを見せています。
新津田沼駅まで2駅でアクセスできる薬園台駅に好影響でしょう。
薬園台駅の不動産価格に関するマイナス要因
人口の減少
すでに薬園台駅周辺の世帯数は増加しているが、人口が減少していることをお伝えしました。
世帯数の増加は不動産売却価格に好影響ですが、やはり、人口が減少していることが気になります。
隣駅の前原駅では人口が6年間で1,881人増加しています。
この数字と比較すると、薬円台の人口148人減という数字は不動産価格に関してマイナスの要因だといえるでしょう。
コロナ禍の悪影響
薬園台駅のみならず、船橋市全体が東京で働くサラリーマンのベッドタウンとして人気を集めてきました。
コロナウィルスの影響でリモートワークが普及し、ベッドタウン全体が価値を下げることになりました。
東京に通勤する人の多さがベッドタウンの価値を支えていたからです。
この傾向が続くならば薬園台駅も悪影響を被るでしょう。
薬園台駅周辺に所有する不動産の売却相場は把握できているでしょうか。
もしまだなら、早めに査定を比較し、相場を頭に入れておくことをおすすめします。